2022年5月23日(月)日経MJ一面は、亀田製菓。
CEOにジュネジャ・レカ・ラジュ氏が就任予定であり、同氏へのインタビューが掲載された。現職は、代表取締役副社長。6月14日の定時総会後の取締役会で正式決定するらしい。
亀田製菓の創業は1957年。
現在は長期ビジョンで「グローバル・フード・カンパニー」をがげているが、この本気度を示す人事のようだ。
最近、米の価格変動や小麦価格の高騰について投稿していたので、以下の発言が印象的だった。
引用
『特に米粉パンは海外でのポテンシャルが大きい。アレルゲン28品目不使用で、もちもち感のある美味しいパンだ。小麦アレルギーに悩む世界中の人に食べてもらいたい。
世界はまだ米の良さを分かっていない。米で世界一の技術を持つ亀田製菓が積極的に海外で米由来の商品を広げていきたい。』
と。
もちろん自社の主力商品の話なのでポジティブだが、それでも希望をもってしまうな。米価の価格はしばらく下がることが予想されているし、小麦は高騰しているし、ここで米を持ち上げたい!と単純に思ってしまう。
今年の5月22日同社プレリリースには、
『米菓の加工技術を活用したプラントベースドフード(植物性代替肉)、食物アレルギー増加への対応として 28 品目アレルギーフリーの米粉・玄米パン等、お米に関する知見を最大限活かすとともに、社会課題の解決に向けて食品事業への取り組みを強化しております。』
とある。
おせんべいの会社から脱却していくこと、また人事では異業種や外国人人材などの積極登用、さらにガバナンス強化にも着手しており、安定経営の最中に責めの経営だと感じた。
一方で、取締役 11 名(うち社外取締役 6 名)の中で、名前だけ見て女性だと思われるのは1名。グローバル化は掲げてもジェンダーバランスはかなり悪いままのようだ。
変わらないなぁ。
2022年5月19日に、医学部入試の「女性差別」について、元受験生の女性13人が大学側に計約5400万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁が順天堂大に計約805万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
社会が変わっていく中で企業は変わらないのだろうか。