2023年4月3日(月)日経MJ
「物価高・金融政策占う2要因」
(伊藤元重のエコノウオッチ)
物価の動きが見えにくいとあった。
日経新聞にもあったが、日銀の物価上昇率見通しは2022年度は3.0%、24年度は1.8%と22年10月公表時点から引き上げ、23年度は1.6%に据え置いた。
伊藤先生は、
引用
「物価上昇率の動きを予想するのは非常に難しい。ただ、日銀が予想するように今年と来年、2%を切るような物価上昇に落ち着くとはにわかには信じがたい。」
「3%を超えるインフレ率にもかかわらず過度な金融緩和を続けることは、インフレという火がつき始めているのに金融緩和という油を注ぎ続けるようなものだ。」
と指摘する。
全く予想はできないが、一般市民はインフレを予想しているようにも感じる。個人的に、やはり生鮮食品の価格高騰が身にしみているためか、今後も物価は上がっていく気になっている。
こういう気分が物価にも影響するというが、日銀の予想は当たるだろうか。
記事では、原材料の高騰をまだ価格転嫁できていない企業もあるため、今後の値上げの可能性があること、1月は政府から光熱費の高騰に補助金が出て物価上昇が抑えられが今後もエネルギーの高騰は有り得ることが指摘されている。
私は最近、冷蔵庫を買い、さらに扇風機など省エネ商品を探していて、何となく早く買わなくちゃ(値上がりしちゃう)という気になっている。私だけだろうか。
急いてもしょうがないのだけれど。
日銀の総括はあるのか。
円安が国のためになるとして、20年以上続けた異次元緩和。円安は本当に国のためになるものだったのだろうか。
30年成長のなかったことが答えなのではないかと感じているが、それは日銀総裁交代後に分析・公表されるか。交代はもはや来週に迫るが、日銀の総括検証は2024年になるのではないかと予想されていた。
野村総研研究所
2022年12月19日
「日銀金融政策の展望②:日銀は来年総括検証を行うか」
引用
「日本銀行はマイナス金利解除などの正常化に着手するだろう。その時期は2024年半ば以降、とみておきたい。
従って、金融市場が日本銀行の政策変更を織り込むことを狙って、日本銀行が総括検証の実施を事前に発表するのは、その直前のタイミングとなるのではないか。」
とあった。
まだ先のようだ…
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2022/fis/kiuchi/1219_2