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クリエーターエコノミーと教育

2022年1月1日(日)日経MJ
「始めますワタシ経済圏」

日経MJ一面は、クリエーターエコノミー。
YouTuber、インスタグラマー、アーティスト、ジャーナリストなどの個人クリエイターの情報発信や行動によって、形成された経済圏のこと。

インフルエンサーなど、名の売れた人以外でも創作物を売って収入を得ることが可能になった。しかもそれは、世界中に提供することが出きる。
記事では、数人のクリエイターが紹介されていたが、佐伯修子さんが印象的だった。
石川県内の工芸作家らと組み九谷焼などの工芸品を制作している。ラグジュアリーブランド業界を20年間わたり歩いてきた経験から、海外の消費者の心をつかんでいるという。
この市場については、

引用
「様々なプラットフォームを活用し、リアルの物やデジタルコンテンツなどの創作活動を行っている国内のクリエーターは22年で822万人にのぼり、将来的には3000万人に達する可能性がある。誰もが自力で物を売れる時代。それは年齢を問わない。」
とある。
(三菱UFJリサーチ&コンサルティングとクリエイターエコノミー協会)

言い古されたことだが、やはり好きなことをやる、だ。
これほど、自分のことを知るということに意味がある時代は無かったのではないか。
自分の好きことはなんなのか。
どんな経験知識も、好きなことに使わなければ秀でることはできない。

未だ、ほとんどの(義務)教育は平準化のためにある。平準化とは、バラバラの物事を均一化し、公平にすることを指す。
会社もそうだ。
そうすると、自分がなにを好きかとか、得意かとか、考える機会が著しく少なくなる。できれば、30代までに自分と向き合っておくと良いが、それができないと、合わない仕事や環境にずっと身を置き、自己肯定感が下がったり、個人の能力が発揮できない。
これは、社会的損失だとも思う。

トッド・ローズらの『Dark Horse「好きなことだけで生きる人」が成功する時代』には、

引用
「標準化されたシステムのもとで本当に自己認識ができるようになるのは、常に苦しい登山を続けるようなものだ」
とある。
教育でも会社でも、自然と自分を理解する機会はほとんど無いと思う。https://amzn.to/3QHPMDt

不登校が、増えているのもこの平準化(という矛盾)に、子どもたちが耐えられない、ということではないだろうか。
個性を大切に、と言いながら、求める行動や環境は平準化を目指しているということ。

2022年10月27日
ヤフーニュース
「小中の不登校が急増24万人、コロナ禍いじめも最多61万件」

引用
「全国の国公私立小中学校で2021年度に30日以上欠席した不登校の児童生徒は24万4940人となり、20年度より24.9%(4万8813人)増えて過去最多だった」
とある。

コロナの影響もあると思うが、個人の能力をつぶしているようにも見える。
もっと自分を知る機会が増えたり、好きなことをやって良い環境が増えるとよいと感じた。
あとは、「できない自分」にも向き合う力をつけること。
現実逃避ではなく。