2023年3月31日(金)日経MJ
「あなたの人生何周目ですか」
(MarketinEdge)
「人生2周目」というワードをよく目にするようになりました、とあった。
私は目にしたことがなかったため、気になった。
発信源は不明で、広げたのは俳優の芦田愛菜さんを巡るネット上の考察だという。
引用
「高校生なのに老成した発言や名言、落ち着いた立ち振る舞いに『1度人生を経験し、転生したような2周目の人生に見える』という意味です。」
とのこと。
最近、マンガではバットエンドからの巻き戻り人生や、生まれ変わって人生やり直し、転生してやり直し…のようなファンタジーが多くある。
たくさん読んでいない個人的印象だが、特に縦読みの韓国漫画に多い気がしている。
この未来を知った上で、もう一度やり直すファンタジーからきている言葉のように感じる。この転生ややり直しというのが、ジャンルとして確立し、すでに比喩として使われているということかと。
この流行の背景は、誰もが持つ、やり直したいという感情を満たすのか、それとも一種の勧善懲悪の物語で、小気味良いのか、または”本当の自分”というような、理解してほしい欲求を持つ人が満たされるのだろうか…🤔
記事でも、漫画「東京卍リベンジャーズ」やドラマ「ブラッシュアップライフ」が上がっていた。私はどちらも知らないが。
また以下の指摘もおもしろい。
引用
「同じ人間として生まれながら生を受けた境遇や親、才能の違いに諦めの気持ちを抱いてしまう2周目的人生への憧れと嫉妬。少し『親ガチャ』にも似た感覚です。
~これもネット社会ならではの現象かもしれません。膨大な情報量の流通は便利ですが、自分の立ち位置が相対化されやすい状況に陥ります。」
とあった。
なるほど。
確かに インターネットで情報を得られるようになってから、自分を相対的に見ざるを得ない環境になったと言える。
あの人と私はなぜこうも違うのか…と。
それが、あの人は人生2周目という表現になったわけか。
環境の変化が自分の考え方を変えていく。様々な悩みも 環境が変わればまた変わるだろう。
それにしても、自分でコントロールできることって少ないな…。
面白い記事だった。
人生が100年になったら、1度の人生でも二周ぐらいはする気がする。私もそろそろ後半に突入していく。2周目と思って1周目の失敗をかてにやっていきたい。