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先達の後悔のはなし

2023年3月のプレジデントは、
「『定年』の新常識」。
年代別「やればよかったこと」リストというのにひかれて買ってしまった。
いろいろ興味深く読んだ。

老後を乗り切るための考え方にWPPというものがあるらしい。
・長く働く
 WorkLonger
・私的年金
 PrivatePensions
・公的年金(遅らせる)
 PublicPensions

というもので、長く働くことが1番重要だと。個人的には死ぬまで仕事したいと思うので良いが、体力と脳みそが維持できるだろうかという問題はついてまわるだろう…

女性の定年退職後最新事情も気になる。
2022年労働力調査によると、女性の就業率は72.4%まで上昇しているとのこと。だが、そのうち正規は1250万人で4割程度。
他方、男性の正規の割合は約6割。
これらの結果として、女性は組織や役職に頼らないコミュニケーションを求められているという側面があり、老後の心配が男性の「孤独」に対し、女性は「お金」となる。そりゃそうだ。
60歳以上の女性の就業率も62.7%と高くなっていた。働かざるを得ないというところもありそうだ。

また50代の後悔ランキング
仕事では、①外国語を勉強すればよかった、②資格取得や大学院に行けばよかった
プライベートでは、①いろんな勉強、②読書をもっとすればよかった
お金では、男性①もっと貯金、女性①株式投資すればよかった
健康では、男性①もっと運動、女性①もっと睡眠とれば良かった
という感じで興味深い。
運動不足と睡眠不足は確実に健康から遠ざかるよなぁ。
80代の後悔では、歯科検診に定期的にいけばよかったが3位だった。
なお、定年後の満足度と現役時代の栄華が関係ないという。
これもまた興味深い。

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最近は、人間関係や生き方について、様々な研究が書籍化され、多くの人が同じように悩み、同じように苦しんでいることがわかる。
先達がいるだけでもありがたい。
よく、自分の悩みを特別なものとか、個人的なこととしている人に会う。私はその度に、いや普遍的なものだと思うよと伝えている。
そんな画期的な悩みというのはそうそうないのだ。

周りから高い評価を受けたときに、まるで自分が周りをだましているような気分になる「インポスター・シンドローム」という概念を知ったとき、こんな個人的な感情に名前がついているなんて…とびっくりした。
シェリル・サンドバーグの著書で有名になったが、多くの女性がおちいっているとされ、現在は女性だけでなく、男性にも同じ症状があることが知られているという。
だから、必ずどこかに答えというか、仮説と対策はある。

「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」
は徒然草だが、1330年代と同じことを思うところに悩みは変わらないのだなと感じる。
色んな話をしたいと思う今日この頃。