2023年5月3日(水)日経MJ
「ポッドキャストで人気『となりの雑談』」
雑談て盗み聞きがちょうどいい、生産性なんてない。だから気付きがあるという記事。
ジェーン・スーさんと桜林直子さんのポッドキャスト。
スーさんが、「時代の疲労感がすごくある!」と言うのがとてもわかる。テレビやYouTubeからの情報発信に疲れてしまった人も多いのではないだろうか。
雑談について、定義はないけれど、2人の雑談がどういうものかわかりやすかった。
引用
「サクちゃん
『自分のポケットに入っている持ち物を机の上に出していき、一緒にただ眺める。これなんだろう? みたいな』
スーさん
『それです。相手のポケットから(自分では)絶対出てないものが出てきて思わず「何これ」とたずねると、自分とはまったく違う定義が出てくる。
生産性も同じベクトルも期待できないこともあるけど、そこから自分自身を理解できたりとか、世界を理解するのに必要な考え方が手に入ったりしますね。ビジネスの場で使う雑談はキャッチボール。雑談の種類が違うんですよ』」
とあった。
「聞いて聞いて」ではないから、たとえ無視されても気にならないし、聞かなくても聞いても良いというほどよい感じがウケているようだ。
そういう時代の(疲れた)空気みたいなものが、今あることは何となく分かる。
スーさんは先日、NHKの『インタビュー ここから』に出演していた。
TBSラジオの『OVER THE SUN』についての取材だった。そちらもとりとめのない話がとても楽しい。そのか中でスーさんの言った、なんの意味も無い話しに、意味があったかのようにまとめてしまうのがおばさんよ。というのに頷く。
おばさんの良いとこをポジティブに発信してくれるところが心強いラジオ。
若さというものを失う怖さ、それは若いほど感じるものではないかと思う。若さに過剰ともいえる価値を見いだしてしまうこともまた息苦しいのではないか。でも、失うことは自由になることだと歳を取って思う。
雑談ができる場とか、ユルい集まりをつくっていきたいと考えているこのごろ。
そういうところで、悩みに気づいたり、自分を知ったりするということがあると改めて思う。