2023年4月13日(木)日経新聞
「チャットGPT後の会社は」
(DeepInsight)
チャットGPTの記事、めちゃくちゃ多い。
遊び程度でも、使ってみると検索エンジンの事業ごとひっくり返す可能性があることは容易に想像できる。
様々な問題も提示されている。
ChatGPTでは、知りたいこと、調べたいことを検索窓に書くと、文章で解答が返ってくる。模範解答だ。
そこからさらに質問を投げ掛ける。
すると、その質問にさらに的を射た解答が返ってくる。模範解答に疑問も感じ、そうかなぁ~などと言いながらまた質問する。
これについて、以下の点に頷いた。
引用
「対話の力は侮れない。
AI会社カラクリ(東京・中央)のデータサイエンティスト、吉田雄紀氏に聞いた話は興味深い。
ソフト開発者の間で知られる『机の上にラバーダックを置け』との教えだ。
相手は返事をしないゴムでできたオモチャのアヒルだが、説明しながらコードを書くと、自分の考えが整理され、ソフトに潜む不具合を見つけやすくなる。疑似的でも対話があれば、人はいい仕事ができることを示す経験則だろう。」
私は試験勉強をしていたとき、疑問に思ったことを声に出して自分に質問したり、そこにはいない講師に疑似質問していた。
そうすると 自分の口から答えが出てくることがよくあった。
その会話をAIとするということだろうか。 自分の脳ではないところから生まれた回答に、どれほどの 納得感や理解が伴うのかは分からないが、それでもそれが対話であるなら、大きいなことのように思える。
以前、佐藤優さんと斎藤環さんの『なぜ人に会うのはつらいのか』を引用したことがある。斉藤さんの言う「対話」というものは、普段ただ人と話すのとは違う。
引用
「『対話』とは何か、というのも深いものがあって、世間一般で対話と認識されているものも実はそうでないことが多いのです。
議論、説得、説明といったものは相手との対話ではなく実際はモノローグなんですよ。
相手に伝えよう、理解してもらおう、考えを変えてもらおうといった結論ありきのやり取りは、この療法の肝となる対話ではありません。対話は、それを続けること自体が目的です。」
これは、むしろAIとの方がしやすいのか?とも感じつつ、いやいや、リアルに人と会わずにする話しすら対話とならないのに、バーチャルなものと対話など可能だろうか…
そもそも、自己との会話だってバーチャルかもしれないな…などと考えては、やはり末恐ろしいとも感じる。
話がそれたが、会社経営においてもAIを利用せずにはいられなくなるだろうと。
「AIの進化の速さからすれば、社員一人ひとりがチャットGPTなどを搭載したロボットやソフトとペアで働く風景を容易に想像できる。」とのこと。
採用も、育成もとことん変わっていくだろう。教科書もデジタル化が進む様子だが、このような変化において、教育はどうしていくのが良いのかまた難しい。
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