2023年5月3日(水)日経MJ
「シャイなお客 ほっとく愛」
接客を苦手とするなど、シャイな客のハートをつかむ接客がじわりと広がっているという記事。
美容院での接客不要ボタン(アプリ)や、アーバンリサーチでの声かけ不要バックなど、接客が苦手な人に配慮したサービス展開があるという。
男性専門美容室チェーン「パーカット」のアプリには「接客不要ボタン」があり、美容師と雑談したくない場合、予約の時点で意思表示できる。
また施術内容はアプリで美容師と共有され、「前回と同じ」などと書き込んでおけば次回の説明は最小で済むとあった。
このような対策がリアル店舗では重要になってくると予測されていた。というのも、以下のような調査結果があるらしい。
引用
「コミュニケーション研修・コンサルティングを手掛けるグローコム(東京・港)が22年に実施した調査によると、コロナ禍で『コミュニケーション力が衰えた』という人は回答者の約2割に及んだ。
特に10代では27.5%と自信の低下が顕著だ。
グローコムは『人間関係力の基礎が作られる幼少青年期に、リモート授業・リモートワークなどによってその力を鍛える機会が失われた』と分析する。」
マスクやリモート授業の子どもたちへの影響も心配だが、大人も影響が大きそうだ。むしろ今リハビリ中という人もいそうだ。
その時々の体調や疲れ度、メンタル状態によっても違ってくるし、人間というのは面倒だ。
水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」のシリーズで、3巻がとても好きなのだが、そのなかで、ガネーシャ(ゾウ)がサービス業について以下のように言う。
引用
「『みんな、勝ちたいんやな。他人に勝ちたいんや』そしてガネーシャはタバコを取り出すと、器用に火をつけて言った。
『せやけど、サービスちゅうのはな、他人に勝つためのもんやないねん。むしろサービスの本質は『他人に負けること』や』」
人はみんな誰かに勝ちたい思ってる、というところが大変納得。
人になにかを提供する仕事は、教師も士業もサービス業だと思っているが、サービス業には「負ける力」が不可欠だと感じる。負ける力が強い人、それはとても強い人だと思う。人は強さに救われることも多い。自分も強くありたいなぁと思う。
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