2022年12月23日(金)日経MJ
「組み立て動画と拡散効果」
(牛窪恵のキュン!を先読み)
一見無駄に見えることが付加価値を生むこともある、とあった。
貝印が今年3月に本格発売した「紙カミソリ」。ハンドル部分が、プラスチックでなく紙製のカミソリで話題になった。
若者を意識した「脱プラ」アイテムとして公式オンラインストアでテスト発売したところ、わずか3日で完売したという。
デザインもかわいくて、「2021年度グッドデザイン賞」など複数の受賞もある。
2022年9月以降には宿泊施設でも導入されるようだ。
ただ、組立式のところは懸念だったとあった。タイパの時代に、この手間が受け入れられるのかと。
だが、そこがバズることになった。
引用
「ユニークな商品コンセプトを知った外国語メディアから次々と取材が入るように。すると、海の向こうでTikTokに組み立て方法がアップされ、たちまち1600万回も再生された。
人気を呼んだのは、商品とともにつぶやかれたキーワード『Origami(折り紙)』だ。当初デメリットかと思われた『組み立て式』が、日本の折り紙文化や遊び心と相まって、世界で『楽しい』『(エコで)素晴らしい』などと広く拡散されたのだ。」
とあった。
オリガミか…まったくなかった着眼点だ。
着眼点を鍛えるには、全体を見る力が必要だと聞いたことがある。
ものの考え方に、要素還元論というものがある。
私はまだ理解にはいたっていないが、複雑なモノゴトも、それを構成する要素に分解し、その個別の要素を理解すれば、元の複雑なモノゴト全体の性質や振る舞いも全て理解できるというもの。
ただ、これだけでは、モノゴトは分からないことが、分かってきた。
これとは異なる考え方が、社会構成主義。
システム思考やデザイン思考のようなもの。モノゴト全体は、全体として捉えなければならないというもの。
(今のところの理解…)
養老孟司さんが、
2022年10月26日の朝日新聞で
『どうして解剖学を選んだか』とよく聞かれますが、その質問には人間の選択について『意識的に理由が説明できる』という前提がありますね。
人が何かをする理由はそう簡単に分からない。様々なことの積み重ねです。
と言っている。
これが後者の社会構成主義の観念ではないかと思うのだ。
モノゴトは複雑だということ。
なんだか話がそれたけれど、勉強していきたい。詳しい方教えていただけると嬉しい。