2020年2月5日(水) 日経MJ
「丸井 売るより体験 新宿はデジタル」
マルイ本館では20年、ものよりデータを売る店として知られる「B8ta(ベータ)」が営業を始める。
日本初出店。
物販は収益源とせず、来店客の商品への関心度合いなどのデータをメーカーに提案し、その見返りの出展料で稼ぐ。
出展メーカーにとっては、行動データを得られる以外にも利点がある。 “直ちには大量販売が見込めない試作段階でも、 ターミナル駅前などの一等地に立地する丸井の店舗に商品をおける”
ということ。
知らなかった商品にたまたま出会い興味を持ってもらう「発見の場」として位置づけられている。
丸井は、かつては在庫リスクを取引先がもつ消化仕入れ型の運営手法だったが、出展企業と定期借家契約を結んで家賃収入で稼ぐショッピングセンター型へと展開を推進。
テナントの事業形態によっては、売上高に連動した歩合賃料も取らない。
体験する場所としての店舗を活用し、生き残りを図る。
丸井が走ってる感じがする。それにしても、ベータのビジネスモデル凄いなぁと思っていたら、8月11日の朝日新聞にもチラリと載り、思い出して少しリサーチ。
プレリリースによるとb8taのミッションは、「メーカー、消費者両者にとってリテールをより身近な存在にすること」。
日本にできることで、日本でもD2Cブランドがますます盛んになる。
アパレル大手はますます厳しい環境になるだろうな。
ZARAやユニクロというSPAが普通に存在する時代には、オンワード樫山が業種で言えば「卸売業」だったということに違和感を覚えるもんなぁ。