2022年5月16日(月)日経MJより一部引用
「炊飯会社という業態のをご存知だろうか。米を仕入れてご飯を炊きスーパーの弁当向けなどに供給するのが仕事だ。
給食を作る学校や飲食店も顧客となる。ご飯を安定供給する炊飯会社の取り組みと課題を取材した。
訪ねたのは川島屋(千葉市)の工場。
米を洗って釜に入れ、水に浸けご飯を炊き蒸らすといった作業は全て自動。加熱容器がズラリと並んだ2本の列の間を腕を左右に広げたロボットが素早く動き釜を出したり入れたりする。ほとんどが機械化され、そこに人の姿はない。
製法はプログラム制御する。
衛生管理は徹底している。加えて重要なの米を炊くのに使った水の処理方法だ。バクテリアの動きを働きを活用し、満たす水準まで水をきれいにしてから近くの川に流している。
課題は何か。
『機械化で生産性を向上させ安定供給に努めている』川島社長はそう語った上で
『米価が大きく変動することに困っている』と話す。
『米価は我々にはコントロールできない』
2014年を底に米価上昇が続いていた。
米価は上がっても弁当屋、飲食店のメニューの値段は大きく変わらず、価格転化が難しかったからだ。
『コスト増吸収のため、小さい合理化の努力はこれからもしていくが劇的に合理化するのは難しい』という。
高齢農家のリタイヤで農地の集約が加速している。米価の振りが小さくなれば、経営効率化のゴールもはっきりする。飲食店の経営安定にもつながる。
農政が目指すべき目標もそこにある。」
とあった。
記事にもあるが、2018年にかけて米の値上がりが止まらなかった。値上がりした根本原因は、飼料用米への補助金が手厚いため、稲作農家が家庭用や業務用の主食用米ではなく、飼料用米に作付を振り替えたからだという。
米離れなど生活習慣の変化から転作等米の生産量を減らすため財政が飼料米に誘導したもの。
そして、2020、2021年は大きく値下がりした。しばらく米価はさらに下落すると予想されている。
世界的な小麦不足で、米粉の人気が上昇していると報道されているが米価に影響を与える程のニーズはないようだ。
結局、米価は需要と供給のバランスで決まるため、安定させることは難しそうだが、補助金等の財政については批判もあった。政府が介入するし、卸売業者やJAなどの存在からも米価の安定はさらに一筋縄ではいかなさそうだ。
個人的にはお米は毎日食べるし、最近、米粉パンにチャレンジしてみようか考えている。
消費者目線で言えば、米の持ってるポテンシャルは高いのに提案力が乏しいよ…と思わなくもない。
大好きなお米。安定供給のために消費者もできることはないか考えたい。
まずは米粉パンへのチャレンジだろうか🤔