商品開発をする際に必ず考慮すべきは、もはやサイズだ。
中小企業や農家の直接販売でも考慮したい3㎝の壁。
2022年5月18日(水)日経MJ一面より一部引用
「ポストの差し入れ口に入る大きさに設計された商品が増えている。消費者にとっては、確実に受け取ることができて利便性が高い。
再配達が不要になるため、配達時に排出する二酸化炭素を最小限に抑えることができて、環境に優しいという側面もある。
食品開発を手掛けるFARM8(ファームエイト、長岡市)は、日本酒をポストに直接届けるサブスクサービス『酒ポスト』を提供している。
100㎖のパウチに入った日本酒が3種類、専用ボックスに入って毎月届く仕組みで、『吟醸酒プラン』は送料別で月額税込1980円だ。
2021年11月のサービス提供開始以降、利用者数は好調に伸びており、足元では1200を超えているという。4月からは飲食店などを手がけるヘリテージ(新宿)と共同で世界各地のワイン3種が毎月届く『旅するワインポスト』も始めた。
個人間の取引にもポストサイズの波は広がっている。
メルカリは商品を郵便ポストから発送できる『ゆうパケットポスト』を提供している。
主にメルカリで取引の多い本やCD、Tシャツなどを送る際に使われており、コロナ禍での非対面で商品を送りたいニーズなどを捉えて利用者が伸びているという。
これまでは、少しでも早く届ける事が重要視されていたが、受け取り損ねることのない確実性や地球環境への配慮に価値を見出す消費者が増えてきている。
ポストインに対応した商品企画を推進する企業が今後増えるだろうと予測する。
国交省では、25年に再配達率を7.5%まで引き下げる目標を掲げている。ただ国内の足元の再配達率は約12%。解決策の一つとされる宅配ボックスもまだまだ普及は道半ばだ。
受け取り手や環境だけでなく、運び手にも優しい三方よしな宅配として、ポストイン市場は今後も広がりそうだ。」
とあった。
もはや、物流からの商品開発だ。
ラストワンマイルが最後の顧客接点であり、これなしにサービスが完結しないとなれば、ラストワンマイルを起点とした考察は、既存の商品にもちょっとした改良で新たなチャンスとなる可能性がある。
消費者としては、ポストに届くって本当にありがたい。
住んでいる場所の治安などにもよるが、受け取れない時のガッカリ感といったらない。配達の人への申し訳ない気持ちも募る。
在宅勤務をしていると、逆に職場に誰もいないときがあり、会社での荷物を受け取れない事態も生じ悩ましい。
私もメルカリで買うことも売ることもあるが、記事にある『ゆうパケットポスト』を初めて使った時は感動した。
①ローソンでシールを購入し(1枚数円だと思う)、
②それを封筒に貼り、QRコードを撮影し、
③ポストに入れるだけ。200円ほどで配達してくれた。
メルカリも送料値上げがニュースになったが、インターネットでの販売を行うには物流はセットであり、脇役でもなく、二酸化炭素排出量まで考慮しなければならない流れになっている。
この変化も脅威であり、チャンスであると感じる。
なお、メルカリのゆうパケットポストは200円→215円に値上げされたが、ポストの口に入れば3㎝以内でなくても215円で送れるのはやはり良い。3㎝の壁は大きく、メルカリに出品するときは、3㎝以内にするか否かで値段も調整する。
詳しい使い方は、「サンキュ」の記事がとても分かりやすいのでおすすめ◎