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サステイナブルだけ

2023年2月15日(水)日経MJ
「『サステナだけ』超えていく」

昨日のMJ一面はAllbirds(オールバーズ)。
スニーカー等アパレルのメーカーであり、D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)を通じたサステナブランドとして知られる。
2016年に創業。
2019年に日本上陸。
ティム・ブラウンCEOのインタビュー。

なお、同社は自社をアパレルメーカーではなく、『マテリアル・イノベーション(素材革命)・カンパニー』としている。
個人的にも同社のスニーカーは、自宅の洗濯機で洗うと簡単にレイになるし、蒸れなくて、足痛くならなくて、軽くて、夏は毎日はいていた。
(冬のスニーカーブーツが出たらとっても嬉しい。)

記事には以下のとおりあった。
「『~ファッション業界では過去50年間、プラスチックなど化石燃料由来の素材を多く使い依存してきたが、ここへきて天然素材へと流れが変わりつつある。
スニーカーのソール部分などに使っているサトウキビ由来の樹脂や、米のもみ殻や天然ゴムといった天然素材のみを使った代替レザーなど、我々には素材の開発とイノベーションという分野で確かな優位性があると信じている』」

同社の特徴は何と言っても、サステイナブルなところ。
『ビジネスの力で気候変動を逆転させる』をミッションとし、具体的な目標も掲げている。さらに、その取組や達成度に関する情報公開も徹底している。
ただ、『環境に優しいという理由で商品が購入されているか』という点について、興味深い。

引用
「世界中の消費者の間でサステナビリティー(持続可能性)への関心が高まっていることは明らかだ。
ただ一方で、環境問題について理解したり共感したりしていても、現状の消費行動に常には結びついてはいないことが多い。我々はこの状態を『Say Do Gap(セイ・ドゥー・ギャップ)』と呼んでいる」

「本当に環境の負荷を低減させるために必要な基準と、消費者の考える基準には開きがある。我々は自社の製品を通じてこの2つの基準の橋渡しをしたい」

結局、
『目標はグレートプロダクト(素晴らしい製品)をつくることに尽きるのだ』

とあった。
オールバーズの購入理由の1番手にサステナビリティーを挙げる人は、16年時点の7%から、20年に約50%まで高まったとあるが、それだけではニッチなブランドにとどまってしまうのではないかとある。
環境に配慮した製品やマーケティングは今後も増え続け、サステイナブルというだけで選ばれるということは難しくなっていく。
機能やデザインでイノベーションが常に求められる。

個人的には、オールバーズのスニーカー素材はかなりイノベーディブだった。
ニットのようなウール素材なのに防水であったり(ものによる)、洗濯機で洗っても型崩れしない。縫い目に指があたって痛くなることもない。
スニーカーに加え、スリッポンやフラットシューズも登場し、今年の夏の靴を選ぶのをとても楽しみにしている。
なお、サイズの交換はもちろん30日以内なら交換返品無料。

https://www.allbirds.jp/