2022年12月5日(月)日経MJ
「『代官山蔦屋書店』本所優さん
興味深掘り『欲しい』具体化」
(売り場の知恵袋)
「代官山 蔦屋書店」は、本だけでなくライフスタイル提案施設。
顧客が何を欲しているのか会話を通じて具体化し、買い物をサポートする。
「電子商取引(EC)にできないことをやる」というコンセプトで、顧客が「自分の興味を深掘りするヒントを提供できれば」とあった。
また書店ではあまりみられない声かけも行う。「声を掛けて会話した顧客の方が購買率は高い」ようだ。
なんとなく目的もなく訪れる人も多く、接客が重要なポイントとなるとのことだが、その接客も工夫があって参考になった。
蔦屋書店は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が手掛けていて、以前にも投稿した。
本との出会いを通じ、新しいライフスタイルを提案する新しいプラットフォームになることを目指している。なお、1983年の創業時からライフスタイル提案を行う会社だったという👀
約40年前からその存在意義を持っていたことに驚いた。最近は、スターバックスと提携している店舗もあり、名古屋市守山区の草叢ブックスや、東京・大崎駅のTUTAYAブックスが気に入っている。書店が減っている時代に多くの人を集めていて、まさにライフスタイルの提案をしていると感じる。
地域密着型でもあるようで行く先々で蔦屋はあるかな、と調べたりする。
インターネットでできないことの徹底が強みになっているという点、これは自分のビジネスでも取り入れたいポイントだ。カフェや書店に行くと、インターネット空間だけで生きていくのは難しいと感じる。
小規模ビジネスにおいて、インターネットでできることなら、今後も負ける可能性が高い。利便性を追求すれば、インターネットに勝つことは容易ではないからだ。
コロナ禍で、様々な業種がオンライン化を進めたが、この状況下でもオンラインにできないことや、やりにくいことはあり、その追求が強みになる可能性もあると気付かせてくれた。