023年5月8日(月)日経MJ
「マザーハウス『ラス1』集めた店」
マザーハウス(東京・台東)が、新しいコンセプトの店舗「最後の一品店。」を東京・秋葉原にオープンしたという記事。
マザーハウスは、バッグ、ジュエリー、洋服などを取り扱うブランド。その中で残り10点以下になった商品を集めて売る店舗ができたとのこと。
廃棄処分にしないことで環境などに配慮した取り組みとしてアピールしていくとあった。
マザーハウスの取り組みは、いつも新鮮だと感じる。
もともと「途上国から世界に通用するブランドをつくる」 という理念を掲げ、 2006年に バングラデシュからスタートしたメーカーで、日本の直営店で販売し、現在は生産国6、販売国4に広がっている。
先日、マザーハウスのリュックを購入して改めて親しみを感じている。なぜだろう。
もちろん、デザインも良いのだけど、購入後もケアや修理が提供されることが明確。さらにレザーバッグは回収リサイクルが行われている。
出口があること、これに安心する。
モノはみんないつか色褪せて、うらぶれて手放す時が来る。そのものの行く先があると安心するのだろうか。少なくとも私はそう感じた。
「ラス1」というコンセプトには、もちろん希少性による価値向上や購買意欲向上も狙いとしてあると思う。ただ、どれだけ作ってどれだけ売れたか、というところに透明性が生じる効果もあるのではないか。
消費者が把握できないほど大量に作り、把握できないほど処分されている(のではないか?)、という不透明感が薄れる気がした。
面白いコンセプトだ。