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日経MJ

LGBTQ成人式

2023年1月13日(金)日経MJ
「渋谷で『LGBTQ成人式』、百人百色の門出」

1月7日にLGBTQ(性的少数者)の人が集まる「成人式」が東京・代官山で開かれたとあった。成人式を主催したのは、女性の体形に合うメンズパターンのスーツを手掛けるクーゼス(東京)。
服装や髪形は自由で、性自認や性的指向は問わず、参加資格は年齢のみ。

主催にあたっては以下のとおりあった。
引用
「代表の田中史緒里さんは振り袖を着ることに抵抗感があり成人式に参加しなかった。同じ悩みを抱える人の助けになりたいと、18年に事業を始めた。
~生まれたときの性は女性だが振り袖は着たくないという人が多く、晴れ舞台を楽しめるようにと成人式を企画した。」

とのこと。
記事にはたくさんの新成人の生い立ちや現在の状況などがかかれていて、社会規範と自分とのズレや違和感がとても重たいことが分かる。
わたしは普段、仕事でよく戸籍等を確認するが、そこに男女の別があることに少し違和感がある。それは、それほどくっきりと分けられるものなのか?という点と、戸籍に必要な項目なのか?という点。

出生などの統計のためにある程度データは必要だと思う。賃金格差や寿命、ネガティブなところでは自殺率など、社会構造にかかる問題やその対策にはまだまだ男女別データは必要だ。
また、医療においても男女で薬の量は異なるし、健康診断結果の数値基準も違う(ほぼ男性基準になっているらしいが)。
ただ、戸籍や住民票に記載しなくても良い気がするのだ。

また、性別変更も厳しい。
裁判所への性別変更申し立てには以下のような要件がいる。なお、④は「未成年の」が加筆され緩和されている。

①2人以上の医師の性同一性障害診断
②18歳以上
③現に婚姻をしていない
④現に未成年の子がいないこと
⑤生殖腺がない又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にある
⑥他の性別の性器の部分に近似する外観を備えている

⑤については、過去に裁判となっている。
生殖能力をなくす手術が必要となる法律の規定が合憲かどうかが争われたが、2019年1月24日「現時点では合憲」との判断を示している…。
これは暴力的ではないかと。

加えて、私もよく分かっていなかったが、「トランスジェンダー」は、性自認(こころの性)と身体的性(からだの性)が一致していない方全般を表す言葉で、性同一性障害とは違うとされている。
性自認が中性や無性と言われるXジェンダーの方もトランスジェンダーに含まれまれるとのこと。

LGBTは国内に約13人に1人、約900万人いるといわれているのだ。もう少し、いろんなことが知られてほしいし、柔軟になってほしいなと感じた。