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働き方 日経MJ

後継者難倒産

2023年4月19日(水)日経MJ
「中小の事業承継円滑に」

中小企業の事業承継を巡る課題の解決にスタートアップが知恵を絞っているという記事。2021年創業のオーナーズ(東京・港)は、自社のM&A業務を効率化するクラウドシステムを開発し、事業を売却する経営者の費用負担を減らすとあった。

システム活用により、企業価値については実態に沿った価値が自動で試算され、M&Aの手法の提案もAIによって、売却金額が高くなりそうな2~3種類が提案されるとのこと。
加えて、アドバイザーの育成も短縮可能であり、結果、手数料が安くすむと見込まれるとあった。

ここ最近、たまたまかもしれないが、解散の依頼が多い。経営者が高齢だし、後継者がないし、儲かってないし…いろいろだが結局後継者がいないというのは大きい。
M&Aで多額の仲介手数料を払ってまでする必要性が感じられないということもある。後継者不足は、今に始まったことではないが、以下のようにあった。

引用
「『後継者難倒産』は22年に476件と5年前に比べ4割増え、過去最多を更新した。
足元では原材料高や人手不足、新型コロナウイルス禍で膨らんだ借り入れも重荷となっている。」

もはや、M&Aを検討する体力のない中小企業も多い。もっと早く検討しておけばよかったとか、もっと早く相談すればよかったとか…そういうケースも多いのではないか。コロナ融資を経て完全に債務超過ではなかなか企業価値は算定されない。
また、何年も前から、事業承継税制や、M&Aに関する補助金、仲介会社、システムなど登場しているが、マッチングというのがいかに難しいのかを感じる。

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マーケティング 働き方

司法DX

2023年4月18日(火)日経新聞朝刊
「ホントにできる?司法DX(1)」

22年5月の民事訴訟法改正で、ようやく道が開かれた民事訴訟のオンライン化。訴状の提出から判決言い渡しまでデジタル環境で完結できる基盤が整ったとあった。
日本独特の「判子文化」で進まなかったIT化がコロナ禍でようやく進展した。

引用
「『日本の司法のIT化は、現時点では世界から2周遅れ』。各国の裁判手続きのIT化に詳しい日本大教授の杉本純子は言う。
足踏みを続ける間に欧米やアジア諸国に次々と追い抜かれた。
『海外は既にスマホでの裁判手続きを可能にするなど、より利便性を高める運用の段階に移っている』」

とあった。
変革を迫ったのは経済界の危機感だったようだ。
システムには高度なセキュリティに加え、ITスキルがなくても平等に使いこなせる仕組みも必要で課題は多いとあるが、業界的に、権威ある人程高齢化していることも遅れの要因にあるのではないかと思ってしまう。

デジタル化を善としてすべてが進んでいて、そこに疑問を感じないわけではないが、これほど効率化、生産性を求められる中で、デジタル化なしにはなにも成し遂げられないとも、ヒシヒシ感じている。

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マーケティング 働き方

まぶしいってしんどい

2023年4月16日(日)日経MJ
「ノート、誰もが使いやすく」
(竹内謙礼の顧客をキャッチ)

「mahora(まほら)」というノートが好調に売れているらしい。
ノートを製造する大栗紙工(大阪・生野)が発達障がい者のために開発したもので、文房具好きからも使いやすいノートとして評価が高いという。

引用
「きっかけは、発達障がい者を支援する人からの意外な言葉だった。
『一般的に販売しているノートは「使いづらい」と言われたんです。ノートは昔から形も使い方も変わらない商品なのに、使いづらい人がいることに大きなショックを受けたんです』
(取締役の大栗佳代子さん)」

とあった。
白い紙がまぶしいとか、罫線以外の情報が気になって集中できないとか、わたしも感じたことがあるが、障害のある人にとってはかなりストレスになりそうだ。
アンケート調査や試作品のテストを実施し、2020年2月にレモン色とラベンダー色の2種類のmahoraを販売。今は、まぶしさがもっとも気にならなかった「レモン」「ラベンダー」「若草(ミント)」の3色を採用しているようだ。
このように知ってみると、これまで放置されていたことが、逆に不思議だ。
マイノリティの声というのは届かないものなんだなぁと改めて感じる。

グッドデザインアワード2021のベスト100に選ばれており、デザイン性も高いと感じる。かわいくて、見つけたら買ってみたい。
ここ数年、くすみカラーが流行っているが、パイロットのフリクション蛍光ペンには、ソフトカラーがわりと先行して出ていた。
蛍光ペンのまぶしいのが嫌で、使っていたが、ノートの方には思い至らなかった。
解決すべき課題はまだまだ多いと気づかされる。

最近、運転をよくするパートナーに、サングラスをプレゼントした。TALEXという偏光レンズがある。これのイーズグリーンにしたのだが、視野が明るいのにまぶしくない。とてもおすすめ。

レンズ自体は、12000円。フレームは、オンデイズでレンズ交換なしで購入(2,000円引き)し、TALEXレンズの取り扱いがある銀座和真眼鏡で取り付けてもらった。

紫外線は、自律神経の消耗もあり、疲れの原因にもなる。このサングラスは本当によかった。https://talex.co.jp/?gad=1&gclid=CjwKCAjw6vyiBhB_EiwAQJRoplXMMi2Q5i7y_TK1hzKCZK3_swwj1GGKSBXVvt8_181ABfiH2LCRZBoC6jEQAvD_BwE

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その他

終活の領域広がる

2023年4月14日(金)日経MJ
「必要な終活『家の中の整理』32%」
(ときめく!シニア女性マーケ)

「終活」に対する認識はコロナ禍を経験した令和時代の人にとってどう変化したのか、とあった。ハルメクのアンケート結果。

引用
「変わらなかったことは『終活は8割弱のシニアが必要と思っているものの、既に始めている人は半数程度』という結果。」
というのは、面白かったw

引用
「変わったことは、終活の領域のさらなる広がりです。
23年の終活はどうでしょうか。

『整理・処理』だけでなく、『健康習慣の見直し』『資産運用の開始』『会いたい人に会っておく』など、見直す・増やす・始めることも終活として『既にしている』、もしくは『必要』と思っていることが明らかになりました。」

とあった。
終活は足したり引いたりしながら循環させていくものなのかも、と指摘されていて、老後が長くなっていることも影響していそうだ。
私もモノやコトを減らしているが、それが習慣になると、増やすことに抵抗が生まれ、だんだん強くなる。
これは良いことでもあると思うが、必要な(自己)投資を、必要な時にできないことは長い目でみて大きな損失となる。
健康に関する投資と、スキルアップなど、習得するのに時間がかかることは、始める時期が早いほど良い。
この辺りのバランスが重要であり、それは老後も変わらないということだろう。

私はたまに、今死んでしまって、何が残って、何が大変かと考える。
それは仕事柄、毎日のように戸籍をめくり、相続関係図を作り、死亡した人の年齢や相続人の年齢を見て妄想し、時には悲しくなる。
残された財産の整理のために金融機関に行ったり、保険の解約を調べる。
子どもがいない人は、高齢の兄弟が相続人となることも多く、その兄弟仲が良いと、その仕事は楽しく感じたり。
そんなこんなで、生き方や死に方を考える機会が多いのかもしれないなぁ。

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マーケティング 働き方

対話の力・チャットGPT

2023年4月13日(木)日経新聞
「チャットGPT後の会社は」
(DeepInsight)

チャットGPTの記事、めちゃくちゃ多い。
遊び程度でも、使ってみると検索エンジンの事業ごとひっくり返す可能性があることは容易に想像できる。
様々な問題も提示されている。

ChatGPTでは、知りたいこと、調べたいことを検索窓に書くと、文章で解答が返ってくる。模範解答だ。
そこからさらに質問を投げ掛ける。
すると、その質問にさらに的を射た解答が返ってくる。模範解答に疑問も感じ、そうかなぁ~などと言いながらまた質問する。

これについて、以下の点に頷いた。

引用
「対話の力は侮れない。
AI会社カラクリ(東京・中央)のデータサイエンティスト、吉田雄紀氏に聞いた話は興味深い。
ソフト開発者の間で知られる『机の上にラバーダックを置け』との教えだ。
相手は返事をしないゴムでできたオモチャのアヒルだが、説明しながらコードを書くと、自分の考えが整理され、ソフトに潜む不具合を見つけやすくなる。疑似的でも対話があれば、人はいい仕事ができることを示す経験則だろう。」

私は試験勉強をしていたとき、疑問に思ったことを声に出して自分に質問したり、そこにはいない講師に疑似質問していた。
そうすると 自分の口から答えが出てくることがよくあった。
その会話をAIとするということだろうか。 自分の脳ではないところから生まれた回答に、どれほどの 納得感や理解が伴うのかは分からないが、それでもそれが対話であるなら、大きいなことのように思える。

以前、佐藤優さんと斎藤環さんの『なぜ人に会うのはつらいのか』を引用したことがある。斉藤さんの言う「対話」というものは、普段ただ人と話すのとは違う。

引用
「『対話』とは何か、というのも深いものがあって、世間一般で対話と認識されているものも実はそうでないことが多いのです。
議論、説得、説明といったものは相手との対話ではなく実際はモノローグなんですよ。

相手に伝えよう、理解してもらおう、考えを変えてもらおうといった結論ありきのやり取りは、この療法の肝となる対話ではありません。対話は、それを続けること自体が目的です。」

これは、むしろAIとの方がしやすいのか?とも感じつつ、いやいや、リアルに人と会わずにする話しすら対話とならないのに、バーチャルなものと対話など可能だろうか…
そもそも、自己との会話だってバーチャルかもしれないな…などと考えては、やはり末恐ろしいとも感じる。

話がそれたが、会社経営においてもAIを利用せずにはいられなくなるだろうと。

「AIの進化の速さからすれば、社員一人ひとりがチャットGPTなどを搭載したロボットやソフトとペアで働く風景を容易に想像できる。」とのこと。
採用も、育成もとことん変わっていくだろう。教科書もデジタル化が進む様子だが、このような変化において、教育はどうしていくのが良いのかまた難しい。

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マーケティング 健康

スマートロック、スマホ脳…

2023年4月12日(水)日経MJ
「スマートロック、子育ての味方」
(暮らしスケッチ)

センサーやスマートフォンで開けられる鍵「スマートロック」が子育て世帯に広がっているという記事。
子どもに鍵を持たせなくても指紋認証で開けられるといった利用シーンがSNSで広がっているとのこと。
子どもが鍵をなくしたり、帰宅後に施錠したなど不安が大きく、その解決策となっているようだ。
独身だとあまりメリットを感じないが、子どもの学校や習い事の送り迎え、買い物、来客など、子育てに追われるなかで余計な手間や不安を排除できたり、家族が多い世帯では、誰が鍵を持っているか把握したり、煩わしいことが重なるため、特にその導入効果が大きいようだ。

スマートロックは防犯性が高いとされている。鍵とスマホの通信使われるBluetoothのセキュリティ性能が高いためだ。
スマートロックの電池切れや、スマホを落としたときのために、鍵も持っていた方が安心ではある。
これは、鍵であっても同じこと。

ただ、最近アンデシュ・ハンセンの「スマホ脳」を読んでいて、スマホの及ぼす人間への影響がヤバいなぁ…
と感じており、どれだけスマホに機能を持たせず、スマホを目に入らないようにするか模索しているため、スマホに鍵の機能を持たせることに強い抵抗がある。
できれば、スマートキー(車のキーのような、ピッと開いて、家に入ってドアを閉めると鍵もオートで閉まる)ような形が理想だ。
そうすると、費用は10万円を超えてきそうだが…

「スマホ脳」、とても面白い。
スマホは目に入るだけでドーパミンが出るようで、食事や交流をつまらなく感じたり、学びを阻害したり、眠れなくなったり、これらがスマホという物体が目に入るだけで(電源を付けなくても!)起こるという。
何かを学びたいと思ったら是非、スマホが目に入らない環境整備が必要だ。

1000円でこの内容、おすすめ◎
「スマホ脳」https://amzn.to/41gm1xw

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マーケティング 健康 働き方

睡眠!健康!

2023年3月29日(水)日経MJ
「健康・新市場特集―
『睡眠改善』」

睡眠の質改善をうたう飲料が人気を集めているという記事。
「ヤクルト1000」の販売が好調で、その他、日清ヨークの「ピルクル ミラクルケア」も伸びているとのこと。
コロナ禍をきっかけに生活習慣を見直し、睡眠の質にこだわる消費者が増えており、新しい市場として盛り上がりを見せているとあった。

私も先日、ヤクルト1000を差し入れでもらった。その人も、よく眠れるというようなことを言っていたなぁ。
オーバーザサン(TBSラジオ)で盛り上がっているアミノバイタルも気になるところ。

個人的にも加齢による睡眠の質の低下が気になる。
最近は、コアラマットレスがどうも柔らかすぎる気がして、エアウィーヴのスリープカウンセラーに話を聞きに行った。AIで測定して、私は錦織圭タイプと出た👀
肩は柔らかめ、その他は標準のマットレスがおすすめとのことで、お試しし、購入検討している。

睡眠に関しては情報が錯綜していて、実際のところマーケティングを目的とした都合のよい研究結果などが大袈裟に掲載されていることも多いと感じる。
実際、美味しいものを食べて、ホッとして、交感神経がおさまり、眠れる、ということもある。
仮説をたてて、試しての繰り返しだ。

以前投稿した
睡眠時間だってフレックスhttps://www.instagram.com/p/ClGOZ-9pyII/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MmJiY2I4NDBkZg==
という記事では、個々人が自分に合わせて色々な形で睡眠を取っていた。
自分に合った睡眠の取り方を優先して働き方も変えられるくらいになれると良いが、なかなか難しい。

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キャリア マーケティング 働き方

高校生の就職をもっと考える

2023年4月10日(月)日経MJ
「ENTLI、高卒デジタル求人票」

高校新卒の採用活動を支援するサービスを提供しているスタートアップのENTLI(エントリ、大阪市)が、ベンチャーキャピタルから資金調達したという記事。

3月26日のBRIDGEにもチラッと掲載があった。

引用
「高校生の就職は、学校斡旋により求人企業を開示紹介されることが一般的となっているが、7月1日の解禁以降、例年1,000件以上の求人票が学校にすべて紙で届けられ、生徒へ開示閲覧するための煩雑な作業を進路指導教職員が行っていて業務負担は大きい。」

とのこと。
なるほど👀そこにテクノロジーが入るというのは、就活生にとっても検索ができるようになるなど良い影響がありそうだと感じた。

2022年度の大学進学率は56.6%
短大・専門学校など含む高等教育機関への進学率は83.8%とあり(2022年12月21日教育新聞)、高卒での就活はわりとニッチといえる。
高校生の就職活動では学校斡旋が一般的とされていて、教職員の負担は大きそうだ。

令和2年3月末の高校卒業者に対する求人数は約48万4千人。
求人倍率は2.89倍で、ここ数年は上昇傾向を継続しているようだ。
求人数は、ピーク時の平成4年では170万人程と、長期的には激減している。それだけ、大学などへの進学が増えていることと関連していそうだが、どちらが卵でニワトリなのかはよく分からない。

キャリア教育支援協議会https://s-kyogikai.com/career/market

先日も取り上げた中村淳彦さんの著書「東京貧困女子」では、
「親が低所得なのに大学進学という選択に拍車がかかっているのは、高卒就職の激減が理由である」
とする。

令和2年で奨学金を受給している学生の割合は、
大学(昼)49.6%
短期大学(昼)56.9%
大学院修士課程49.5%
大学院博士課程52.2%
とあり高い。
(生命保険文化センター)
卒業をひかえて初めて、500万円以上の借金にパニックになる子もいるという…そりゃ10代では理解も判断も難しいだろうし、詳しい説明も受けず、経験もないため返済の想像もし難い。もし自分が奨学金を借りていたらと思うと恐ろしい。

私は全く別で20歳のころローンを組んだ。今考えると成人したての子を狙ったビジネスだった。1つはエステ、もう1つはスキューバダイビングだ。どちらも完済したけれど、200万円以上のローンだったと思う。
すっかり忘れていた…
他にもあったかも。

奨学金を返済するために、AVに出演する子もいるという。
これらは、全く別のようで、共通するところがある。若い頃の無知、不安、コンプレックスなどにつけ込むという点で巧妙なのだ。

高校生一人一人がライフプランニングをするというのも1つだろうか。
高校生用のライフプランニングもあるけれど、そこには、子どもを早く産もう!というようなこと書いてあっても、借金の仕組みと返済、社会保障の利用や生活保護については1文字もなさそうだ…。

森岡毅さんが「苦しかったときの話をしよあか」のなかで、
「資本主義とは無知であることと愚かであることに罰金を科す社会のことである。」と書いたことは、本当に言い得ている。

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キャリア マーケティング 働き方

SNS関連求人

2023年4月7日(金)日経MJ
「SNS関連、転職求人2倍」

転職市場でSNSの運用・分析を担う専門人材の獲得競争が激化しているとあった。
パーソルキャリア(東京・千代田)によると、2022年はSNS人材の求人が前年から2倍に増えた。この背景は、企業が自社のアカウントを作成し、広告宣伝やマーケティングに活用するケースが増えているとのこと。

引用
「SNSユーザーの目を引く画像や動画の撮影・編集などのほか、SNSの運用だけではなくアクセス数を伸ばすための戦略立案やユーザーとのコミュニケーションを求める仕事もある。
このほかSNSを核にしたデジタルマーケティングを支える人材も引く手あまただ。」

とあった。
SNSのビジネス活用が、アパレルや飲食以外にも広かったことも影響しているようだ。
マーケティングは、女性が活躍できる分野だとマーケターの神田昌典さんは発信している。
現在のマーケティングには、データ分析も不可欠となってきており、統計学、情報工学などの分野に女性が増えたら良いなと強く思う。
最近では、「リケジョ」というのも古くさく(なるといいな)、女性は文系という認識も薄まってきた。
また、日本の大学において、文系・理系の断絶が深いことが、若い頃に自分の可能性を狭めることになっているのではないかと感じる。海外では、分かれていても越境する仕組みがあるという。

最近、中村淳彦さんの「東京貧困女子」を読んだのだが、そのなかで以下の指摘に納得してしまった。

引用
「貧困家庭や不遇に育った女性ほど、自分のために合理的に稼ぐより、人の役に立ちたいという意識を持って低賃金の福祉系職に就く傾向がある。」

思い当たる節がないだろうか。
もっと稼げる仕事で、自分の力を発揮できるところがあると考えてみてほしい。稼ぐことと自分の間に線を引かずに、仕事を選べないものか。
もう一つ、胸をつかれた指摘は以下のところ

引用
「人間関係がないので自分自身の選択を客観視する環境がなく、自己評価が高いので自分が間違っている自覚もない。
〝生きるために必要なものを捨てている〟という感覚がないまま、どんどんと厳しい環境に追い込まれていた。」

著者は上から目線ではない。
完全に客観的でもなく、その状況を分かりやすく伝えてくれる。だからか著者からの指摘は共感できるものが多かった。

学び直しとしての講座も増えている。
経済産業省Reスキル講座認定「データサイエンティスト育成コース本講座」は、雇用保険の給付金対象だ。
アルバイトでも雇用保険には入れる。そこから、雇用保険を使って何かを学ぶチャンスもある。
それにしても、日本の貧困の状況は異常だと感じる。ただ、運が良いか悪いかでしか、貧困から抜け出せないのだろうか…。

東京貧困女子https://amzn.to/3UgHMex

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マーケティング 教育

TikTokと子どもの権利

2023年4月7日(金)日経MJ
「英、TikTokに罰金21億円」

英情報保護当局の情報コミッショナー事務局(ICO)が、「TikTok(ティックトック)」を運営する現地法人などに1270万ポンド(約21億円)の罰金を科したとあった。
保護者の同意なく13歳未満の子どもの個人データを使うなどの違反があった。
規約ではユーザーの対象を13歳以上としているにもかかわらず、13歳未満の利用者を排除するといった適切な対応を実施していなかったとのこと。
日本では大丈夫か?

児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)という米国の子どもを守るための法律では、SNSの事業者が不正に13歳未満の子どもの個人情報を収集できないよう規制している。
ただ、この基準も古く、13歳では低すぎる、引き上げるべきだという議論がある。
日本でも一応SNSは13歳以上となっているが、LINEには年齢制限はない。
ターゲティング広告や子どもの行動データを取得されることの危険性はあまり話題にならない。

また、子どもの人権についての意識もなかなか上がらない。子どもは、独立した固有の人権の保有者である、と考えられるようになって久しい。
親による子どもの写真の無断使用なども、子どものプライバシー権の侵害に当たる可能性がある。

日本もTikTokに対しては、規制強化に出ると報道されているが、偽情報の発信が確認されたとき、行政機関が直接調査して処分を下せるようにする措置であり、人権を守るというようなものではない…。
SNS無法地帯になっている気がしてならない。